プロジェクトセカイのタイミング調整ガイド:スコアアップと快適プレイのために
リズムゲームは、音楽と譜面のタイミングが重要です。プロジェクトセカイでは音声遅延を調整できますが、これを適切に設定することにより、ゲーム体験が格段に向上します。本記事では、タイミングを最適化することで得られるメリット、具体的な設定方法、注意点を解説していきます。自分に合うように調整することで、プロセカを楽しく快適にプレイしましょう。
設定のメリット
適切な音声遅延設定を行うことで、以下のようなメリットが期待できます。
スコアアップ
正確なタイミングでタップやスライドができるようになり、Perfect判定が出やすくなります。これにより、フルコンボやオールパーフェクトの達成も楽になるでしょう。Master難易度の解放、称号の取得、ランキング入賞も狙いやすくなります。
快適さの向上
楽曲と譜面がシンクロすることで、ストレスなくリズムゲームを楽しむことができます。
MVの自然さとリアル感の向上
3DMVの映像と音声が同期することで、演奏やショーがよりリアルに感じられます。これにより、作品への没入感が高まります。
おすすめの設定手順
ステップ1:効果音のオンオフを選択する
タイミング調整の前に、効果音(SE)をオンにするかオフにするか決めましょう。これで、プレイスタイルに合った最適な設定が可能です。
初期状態では効果音が聞こえる状態になっています。うまくタップできると演奏しているような感覚を楽しめますが、効果音が遅れて聞こえる場合があります。これは、タップの瞬間と効果音の再生タイミングが違うことが原因です。プロジェクトセカイは他のリズムゲーム同様、タップした瞬間に効果音が鳴るわけではありません。コンピューター処理があるため、効果音は遅れて再生されます。そのため、タップと楽曲のリズムを一致させようとすると効果音が遅れ、効果音とリズムを一致させようとするとリズムより少し早くタップする必要があります。どちらを基準にするかは、個々の好みによります。
効果音をオフにすることで、タップ、楽曲のリズム、譜面のノーツが一致しやすくなります。ただし、効果音がないと物足りないと感じることもあります。自分のスタイルを確認し、好みに合わせて設定しましょう。なお、効果音をオフにするには、音量設定画面を開いてプレイ中の効果音の音量をゼロにします。右上のハシゴをタップしてメニュー画面を開き、「オプション」ボタン、「音量」タブに進み、「ライブ音量」の中にあるSEのスライダーを左端に移動してください。
ステップ2:遅延の仕組みを把握する
小さくする | <–> | 大きくする |
---|---|---|
音声が早まる | <–> | 音声が遅れる |
音が食い気味に聞こえる | <–> | 音が遅れて聞こえる |
映像が遅れる | <–> | 映像が先行する |
譜面が上にずれる | <–> | 譜面が下にずれる |
Fast判定が増える | <–> | Late判定が増える |
タイミングの設定がゲームプレイにどのような影響を及ぼすかは直感的にわかりにくいものです。そこで、上記の表で具体的な変化を示してみました。この表を参考に調整をしていただければと思います。また、以下で細かく解説してみますので、理解が深まれば嬉しいです。
まず、音を聞いてノーツをタップしたときの画面を思い浮かべてください。Fast判定となった場合、音に合わせてタップした瞬間、ノーツはまだ判定ラインに到達していません。つまり、音声は映像よりも先に届いています。そのため、遅延の数値をプラス側に調整し、音声を遅らせて同期させます。一方、Late判定となった場合、音に合わせてタップした瞬間、ノーツは判定ラインを通り過ぎています。つまり、音声は映像よりも後に届いています。そのため、遅延の数値をマイナス側に調整し、音声を早めて同期させます。
別の視点からも考えてみましょう。ノーツをタップしてPerfect判定となったときの音の聞こえ方を想像してください。音声が先行していると感じた場合、遅延の数値をプラス側に調整し、音声を遅らせて同期させます。逆に、音声が遅れていると感じた場合、遅延の数値をマイナス側に調整し、音声を早めて同期させます。
なんとなくでもご理解いただけましたでしょうか。仕組みが分かれば、効果的な調整ができるようになると思います。
ステップ3:設定画面で大まかに合わせる
それでは、実際にタイミングの調整に取り掛かりましょう。まずは、設定画面にて大まかに調整します。右上のハシゴをタップしてメニュー画面を開き、「オプション」ボタン、「ライブ」タブと進み、「ライブ設定」パネルの中にある「プレビューを見ながら調整」をタップします。また、ステージ開始前に確認画面を表示する設定にしている方は、そちらでも操作が可能です。
設定画面では、メトロノームの音に合わせてノーツが上から下に流れてきます。ここでは、判定ラインには目を向けないようにして、音に合わせて画面をタップしてみてください。判定結果が数値で表示されますので、音声遅延の値を加えたり減らしたりして、判定を0に近づけていきましょう。
もちろん、私たちはロボットではないので、タップのタイミングは毎回異なります。このステップでは、-1.0から1.0の範囲でタップできる頻度を高くして、平均して0に近いところまで合わせることを目指してください。
ステップ4:実際にプレイしてみて微調整する
次に、いくつかの楽曲を実際にプレイしながら、タイミングの微調整を行いましょう。なお、現状ではプレイ中に遅延を調整できないため、調整するためには途中で中断してホーム画面に戻ることが必要です。
調整に使用する楽曲はリズム感の強いものが良いでしょう。ゆったりした曲はリズムが掴みづらいと思われます。また、譜面についてはノーツの多いものが最適です。特に左右交互の連打があるものは目で追いかけるのが難しくなり、自然と音に合わせてタップするようになるため、遅延が分かりやすくなります。HardかExpertの難易度で調整を行うことをおすすめします。
微調整の目安として、Good判定が出るほどずれている場合は、遅延を2.0ほど上下させてみてください。FastまたはLateが多い場合は、0.2〜0.5くらいの範囲で変更してみましょう。最終的にPerfectが出やすくなり、FastとLateが同数近くになる状態が目標です。調整には少々手間がかかりますが、効果は大きいのでお試しください。
ステップ5:Fast判定が出やすいように変更する(オプション)
映像と音声の同期に関しては、Perfect判定が出やすい、あるいはFastとLateが同数くらいになる状態が理想です。しかし、効果的な戦術として、わずかにFastが出やすい状態に設定することも検討してみましょう。これは、少し反応が遅れてもLate判定で耐えることができるためです。
人間の自然な反応として、複雑で見づらい箇所ではノーツのタイミングが掴みにくくなり、タップが遅れがちです。ここであえて遅延を減らしておくことで、反応が遅れてもGood以下の判定にならず、Lateで耐えることができます。難しい譜面のクリアやフルコンボを目指す際には、この設定がおすすめです。
オールパーフェクトを目指す場合も、Fast判定が若干出やすいように設定することで成功率が上がる可能性があります。これは、常に少し遅くタップするように脳が補正することで、タイミングを狙いやすくなるからです。ただし、時としてタイミングが分からなくなり、FastやLateが出てしまう場合があります。比較的簡単な譜面の場合は、ピッタリ合わせておく方が良いでしょう。
設定例
以下は、筆者が使用しているデバイスにおけるタイミング設定です。同じ機種をお持ちの方には、これらの数値が目安になるかもしれません。それでも個人差はありますので、実際にプレイしながら最適な設定を見つけることが重要です。
iPhone 12
SEありでプレイ:0.0
SEなしでプレイ:-2.2
3DMV視聴:7.0
iPhone 12 + カメラアダプター + DAC + アンプ + スピーカーという再生環境で音声遅延を調整してみました。効果音が聞こえる設定では、初期値0.0で快適にプレイが可能でした。ただし、バッテリー残量が少なくなってくると、遅延を若干マイナスにしたほうが綺麗に聞こえました。効果音をオフにした場合は、遅延をさらに小さく(マイナス側に)設定するとプレイしやすかったです。また、このままでは3DMV視聴時に音が先行しすぎたので、遅延を大きく増やす必要がありました。
Moto g52j 5G(Android)
SEありでプレイ:-0.8
SEなしでプレイ:-3.3
3DMV視聴:10.0
Moto g52j 5G + 変換アダプター + DAC + アンプ + スピーカーという環境で調整しました。効果音がある場合は初期値0.0でもプレイ可能でしたが、遅延を若干マイナスにすると遊びやすくなりました。効果音がオフの場合は、遅延をさらに減らすほうが好ましかったです。iPhone 12と同じく、3DMV視聴時には大きな遅延が必要でした。
課題と解決策
再生環境ごとに調整が必要
タイミングはデバイスごとに個別に調整する必要があります。一台のスマートフォンで適切な数値でも、他のスマートフォンではズレが生じることがあります。これは、デバイスごとに音声処理方法が異なり、遅延の大きさが変わるためです。そのため、決定的な数値というものは存在しません。
さらに、再生方法によっても必要な数値が異なります。例えば、Bluetoothイヤホンから再生する場合、内蔵スピーカーからの再生よりもズレが大きくなることが一般的です。スピーカーとイヤホンを頻繁に切り替える方は、それぞれの再生環境に適した設定値をメモしておくと、切り替え時の調整が楽になります。
個別に調整するのは面倒かもしれませんが、大きな調整は最初だけで、以降は微調整で済むことが多いです。時間のあるときに調整し、記録しておくと便利です。
場合によっては再調整が必要
音声遅延を適切に調整しても、その後のプレイ中にズレを感じることがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。
1つ目の原因は、楽曲ごとに譜面のタイミングがわずかに異なるからです。ある曲では適切な設定でも、別の曲ではタイミングが早かったり遅かったりする場合があります。これは3DMVでも同様です。楽曲ごとに微調整するのは困難なので、誤差が大きいと感じる場合は、運営に問い合わせることもご検討ください。
2つ目の原因は、デバイスの処理速度が変化するからです。これは、長時間のプレイによって内部の処理が多くなったり、バッテリー残量が少なくなって速度に制限がかかったりしていると考えられます。この場合、設定で0.1単位の調整を行うと、ほとんどの場合は解決できます。また、バッテリー残量を十分に保ちながらプレイすると良いでしょう。
まとめ
音声遅延の調整は、プロジェクトセカイの快適なプレイに不可欠です。適切な設定を行うことで、ゲームプレイがさらに楽しくなり、フルコンボやオールパーフェクトも達成しやすくなります。具体的な手順を解説いたしましたが、もし間違いや理解できない部分がございましたら、お気軽にお知らせください。
タイミングはデバイスや好みに応じて調整が必要であり、一律に有効な数値を提示することは難しいのが現状です。記事でお伝えした手順や設定例を参考に、ぜひ自分に合った設定を見つけてみてください。プロセカがより楽しく、快適になることを願っております。