YouTubeのための音声設定(Windows編)

2023年3月13日

YouTubeは数え切れないほどのコンテンツがあるプラットフォームですが、動画や生放送の音質を向上させる方法は、いかがでしょうか。PCユーザーさん向けに、YouTube視聴時の音質を最適化する方法をご紹介いたします。

今回はWindows編をお届けします。MacユーザーさんにはMac編をご用意しております。

音に感動したいときは、ぜひ一番良い設定にしてみてください。

なお、これらの設定はWindows 11で動作確認いたしました。お手持ちの機器によっては設定できない場合もございますので、可能な範囲でお試しください。具体的な方法については、別記事をご用意しまして、リンクを張っていきます。

PCを再起動する

長時間PCをつけっぱなしにすると全体的な動作が重たくなり、音が途切れてプツプツになることがあります。また、冷却ファンの音が大きくなり、再生中に気になることもあります。快適に動画を見るためには再起動しておくのがおすすめです。

心地よい音量にする

長時間聞いても疲れないような音量に設定しましょう。

大音量で聴くことの利点はありますが、小音量でも満足できる音を用意するのが第一だと思います。聴覚を維持するためにも、気持ちよく聞き続けられる音量がおすすめです。

また、複数人で楽しむ際は、皆が楽しめる音量で再生するように配慮しましょう。
音量調節の方法については、別記事にて解説する予定です。

Windowsの音声出力設定を変更する

YouTube動画の音声データは「32ビット浮動小数点数、48000Hz」で出力されることが多く、この形式を維持することで、視聴時の音質が向上します。

その後の調査により、この形式は通常の動画や生放送アーカイブのみに使用されていることが分かりました。ライブ配信、プレミア公開中の動画や、終了直後の生放送アーカイブの音声データは「16ビット整数、44100Hz」です。生放送を視聴することの多い方は、こちらの形式に合わせて設定することをおすすめします。

そのためには、「設定」アプリからサウンド設定へ進みます。(細かな手順は別途お伝えします。)そこでは以下のように設定すると良いでしょう。

動画 :2個のチャネル、24ビット、48000Hz (Studio Quality)
生放送:2個のチャネル、24ビット、44100Hz (Studio Quality)

出力設定には3つの要素があり、選べる項目が制限される場合もありますのでご留意ねがいます。まず、チャネルは「2個」にして、ステレオで再生します。次に、直感的ではありませんが、「24ビット」を選ぶことで、データの損失を減らします。32ビットの選択肢がある方は、そちらでもOKです。最後に、音声データに合わせて「48000Hz」か「44100Hz」を選ぶことで、余分な処理が減ります。

技術的な部分で複雑なので、詳細は別記事にてご説明いたします。

Windowsのピークリミッターを解除する

ここから先は、特殊なアプリや機器を使います。

Windowsには、音が割れてしまうのを防ぐ機能(ピークリミッター)があります。ふだんPCを使っていると、通知音やZoom音声など、複数の音が重なることがありますよね。そのとき内部で計算した音量が許容範囲を超えると、プチッという音が鳴ってしまいます(音割れ)。これを避けるため状況に応じて音量を下げるのがピークリミッターで、普段使いでは特に問題ありません。

しかし、音楽は許容範囲ギリギリで再生するように作られているものが多いです。そのため、音楽再生だけでも発動することがあり、グワングワンと聞こえたり、上から押さえたような音になったりします。この機能をオフにすることで、スッキリした音になり、聴き疲れもしにくくなります。

Windowsの設定では変更できないため、下記リンク先のフリーソフトを活用します。使い方の詳細については、後日記事にできればと思います。

YouTubeの自動音量調節機能を解除する

YouTubeにはデフォルトで音量を一定にする機能があります。ところが、この状態では少し曇ったような、まったりとした音になっているように感じます。もちろん、BGMとして音楽を再生したいときや、寝る前の視聴ではそのままで良いと思いますが、アップロードされた本来の音を楽しみたい場合は、この機能を解除してみてください。

有志の方が作成した下記リンク先のスクリプトを、現在ご使用のブラウザで実行することになります。詳細についての記事は現在制作中です。

イコライザーを使う

イコライザーは、記録した音と再生した音が同じになるように、つまりイコールにする機能を持ちます。お店やストリートライブで、ボーカルが耳に刺さるように聞こえた経験はありませんか?イコライザーを使えば、そんな音を刺さらないようにすることができます。

細かな方法については、現在執筆中です。ご了承ください。

再生機器をアップグレードする

個人的には、PC側を調整すれば、専門機器が無くてもかなり美しい音になると考えています。コンポをお持ちなら、PCのヘッドホンジャックからケーブルで繋いで再生するだけでも、ハッとする音にできるでしょう。

再生ソフト、DAC、アンプ、スピーカー、電源など、再生音に関与する機器はいくつもあります。これら全てをアップグレードすれば、音はずいぶんと良いものになるはずです。低音や高音の再現性が向上し、よりクリアな音が楽しめるでしょう。

あとがき

YouTubeの音質について、改善するための設定方法をお伝えしました。最高を目指すとなると、Windowsの設定からPCの周辺機器まで、考えることが多いですね。

紹介したなかで一番のおすすめは、ピークリミッターの解除です。これにより、音にキレが出てきて、臨場感が強くなります。音楽的に言えば「アタックが生きている」ということです。

筆者の環境では、すべての項目で効果を感じました。今後新しい情報が見つかったときは、随時更新していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!